1940年代の《リップ》の腕時計が入荷しています。 ☞リップの歴史についてはこちら フランスの名門時計メーカー、リップ。現行品も含め数多くの腕時計をリリースしていますが、その初期に製造された味わい深い製品群は、現行品とは全く異なる魅力に溢れています。こちらはリップが誇る角形ムーブメント"T18"を搭載したシリーズで、1940年代のわずかな期間に製造されたオールド・リップ屈指の名品です。 幾何学的デザインの文字盤はいくつかバリエーションがありますが、こちらはローマ数字がメイン。ほぼ全ての意匠が直線で構成され、ローマ数字だけでなく細身のブルースチール針までもがその幾何学性に溶け込んだ、アール・デコの典型的なスタイルです。カッパーダイヤルというシックなカラーリングも、幅広いジャンルのスタイリングに相性良くハマります。 また当時の角形時計としてはかなり大振りな部類に入るボリューミーなサイズ感も魅力的。直線が強調されエッジの切り立った力強いレクタングルシェイプはインパクト十分で、多くの角形時計が持つ女性的なイメージとは大きく異なる仕上がりです。 またこのモデルの多くは固定式のラグ仕様ですが、こちらは数少ないバネ棒仕様というのも嬉しいところ。角形時計は比較的ベルトの種類を選ばないので、スタイリングに合わせて着け替えを楽しめるのもメリットです。 自社ムーブのT18は、直線が多用された幾何学的なブリッジレイアウトが特徴。独特の輪列配置は文字盤デザインにも影響を与えており、秒針の軸が中央寄りのためスモールセコンドが極端に小さくデザインされているのが、このモデルの大きな特徴とも言えます。