様々な文字盤デザインが存在するスミスの「デラックス」ですが、こちらは立体的なスクエアパターンが文字盤に配された、高級感際立つデザインが魅力的。デラックスシリーズの中でも特にスペシャリティの文字盤スタイルで、ゴールドで配されるアラビア数字インデックス、時分針およびスモールセコンドは、金無垢のケースとの統一感による上品な佇まいが特徴。 また、「シリンダーケース」と呼ばれるケースデザインもポイント。薄いベゼルが垂直に立ち上がった円筒形のため、文字盤正面から見るとラグは細くベゼルも薄く繊細な印象ですが、横から見るとしっかりと厚みが感じられる質実剛健な雰囲気もあります。異なる2つのイメージが同居する不思議な魅力のあるデザイン。"SCW(=SMITHS CLOCKS & WATCHES)" のメーカーズマークがあるように、ケースもスミスが自社で製造した純正性の高い個体と言えます。ケースにわずかな経年感が伺えるものの、文字盤も含めかなり良いコンディションを保っています。 ムーブメントは伝統の”1215(トゥエルブフィフティーン)”を継承する自社ムーブを搭載。優美な流線形のレイアウトや独特の粒金仕上げが美しいムーブメントですが、厚みがあり頑丈なパーツで構成される質実剛健な作り。耐震装置キフショックをテンプに装備している点も魅力的。