迫力の35mm、フルサイズのラージケース。当時の三針時計、しかもスナップバックのドレスウォッチとしては非常識なサイズ感が、ある種異端的な魅力を醸し出しています。 こちらは1940年代に〈エテルナ〉が手掛けた腕時計。当時エテルナやその他の名門級メーカーがリリースしていたラージケースモデルは、時代性もあって製造数が極めて少ない希少な腕時計として高い人気を誇ります。 ケースはシリンダーシェイプと呼ばれる、円筒をスライスしたような独特のフォルム。その直線的でシャープなラグは、サイドから眺めるとシリンダーケース特有の分厚い立ち上がりが見て取れる力強いデザイン。 また、極めて薄く仕上げたベゼルとその際まで目一杯に広がる文字盤の存在感も抜群。くっきりとしたアラビア全数字インデックスや、その外周を飾るミニッツレールが力強い印象を放つ一方、優美な曲線を描くブルースチールのリーフ針も秀逸の仕上がりです。 搭載されるムーブメントは、CAL.852。ほかのエテルナのムーブメントより大振りで、そのため耐久性と高い精度安定性を誇る名機。軍用機にも採用されたミリタリームーブメントとしても名高い一機です。 着用するベルトは、当店オリジナルの〈アノニム〉。イタリア・トスカーナ地方の名革《ブッテーロ》を使用しています。深い経年変化も楽しめるほか、腕に馴染みやすくその着用感の良さも魅力的です。
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