1967年に〈スミス〉がイギリス軍に納入したこちらの腕時計。一般的にはイギリス陸軍(ブリティッシュアーミー)に支給されることの多かった機体ですが、こちらはそのなかでもごく稀少な、イギリス空軍(RAF=ロイヤルエアフォース)に支給されたパイロットウォッチになります。裏蓋の刻印された”6B”が空軍を指定する記号で、”67"は納品年を示しています。 IWCが開発した名機マークIVをデザインの源流に持つ、用の美を備えた普遍的なデザイン。ベースとなるブラックダイヤルに、夜間でも視認できる夜光塗料を伴ったインデックスと時分針。遊び心など一切受け付けない実用性を追求した結果生まれた意匠でありながら、何にも増して上品なデザインとなっています。ブロードアローについては言うまでもありません。 マットに仕上げられたステンレススチールのソリッドケースは、男らしい無骨な風合いが持ち味。スクリューバック式の裏蓋によって防水性が確保されている他、軟鉄のインナーキャップを備えることで防塵性、耐磁性の向上が図られたプラクティカルな仕様もまた魅力的。ラグは固定式のミリタリースタイルのため、 NATOタイプの引き通しベルトがオススメです。 スミス伝統の名機1215をアップデートしたこちらの英国製ムーブメントは、英国陸軍専用のハイクラスモデル。時刻合わせの際に秒針の動きを止めることができる 「ハック機能」が搭載されているのが特徴で、部品数が多くメンテナンス性に優れ且つ頑強な仕上がりを見せています。花型の耐震装置「キフショック」を装備している点も見逃せません。