スイス時計の名門中の名門〈ロンジン〉の腕時計。ロンジンといえば1832年にスイスのサン=ティミエで創業した、数々の名品を持つ由緒ある時計メーカー。特にその質実剛健なムーブメント製造技術と美しい時計デザインは、群を抜いて優れています。 こちらはそのロンジンが1937年の英国市場向けに企画した一本で、英国のウォッチケースメーカー〈デニソン 〉社にケース製造を依頼したラウンド型の金無垢ケースを採用しています。デニソンケースならではの小振りながら重厚かつ上品な流線のシェイプは絶品の一言。 またその文字盤デザインもアール・デコと腕時計デザインの美しい融合の極致が見られます。鉄道線路を意匠化した文字盤外周のレイルウェイ・インデックスは、その内側にミラー仕上げで1時間毎のレイルウェイを重ね、両者は太字のラインで融合しています。さらにレイルウェイはスモールセコンドにも配され、これらのインデックスが呼応することでアール・デコの幾何学性が見事に表現されています。さらに、ホワイトダイヤルに美しく映える優美なブルースチールの時分針もボリューム感があり、工芸品を思わせるオーラを放っています。 搭載するムーブメントは、CAL.12.68Z。伝統的な粒金仕上げの機体は分厚く抜かれた耐久性の高いパーツで構成され、長期の使用に耐える高い基礎体力を持ったロンジンきっての傑作機です。 着用するベルトは、当店オリジナルの〈アノニム〉のブラウン。北イタリアのサンタクローチェに工場を持つタンナーLA BREATAGHA(ブリターニャ社)で作られた伝統的なバケッタ製法によるイタリアを代表する高級レザーを使用しています。シュリンク工程で生まれる自然なシボが格調高く、また重厚なエイジングが楽しめる一品(近日販売予定)。
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