隠れたジャーマンウォッチの名門、〈ツェントラ〉が1940年代に製造した腕時計が、ニューオールドストックの状態で入手に成功しました。製造当時の商品タグ、そしてパイソン革と思しきウォッチベルトも、パリス管に縫い付けで装着された当時のオリジナル品となります。 かなり大ぶりで直線的なタンクシルエットのレクタンギュラーケースがとにかく大迫力。コンディションの良さも相まって、クロミウムプレートにもかかわらずほとんどステンレススチールのような質感です。 文字版デザインは、ブラックとグレーの渋いコントラストが魅力的なタキシードスタイル。夜光を伴ったアラビア数字インデックスとペンシルハンドのミリタリールックですが、ロゴやその他のラインやミニッツレールは下地出しのギルトダイヤルを採用しています。ラージサイズの腕時計ながら、細部まで極めて繊細に作り込まれた逸品です。 ムーブメントはレクタンギュラーフォルムの手巻きモデル、CAL.146。スイスの時計メーカー〈ビューレン〉のCAL.14GNに酷似しており酷似しており、そらくこれをベースに自社製品化したムーブメント と思われます。三つ指のブリッジや琉金仕上げなど、クラシックで手の込んだヴィンテージならではの仕様が魅力的な一機。