ゴージャスな18金無垢のケースを採用した〈ティタス〉のクロノグラフ。ケース径37mmというオーバーサイズは、1950年代の腕時計としてはクロノグラフとしても非常に大振り。厚みもあり、腕に乗せた際の存在感が魅力的な一本です。ちなみにケースサイド、および裏蓋に見られる刻印は18金無垢を証明するもの。 ゴールドケースと呼応するかのように、渋いピンクカッパーカラーに彩られた文字盤もまた美しい仕上がり。特にクロノグラフ特有の計器であるテレメーターおよびタキメーターが、いずれもブルーレターで描かれている点もユニークです。複数のインダイヤルと針や計器、そして横溢する数字がいずれも美しい調和をもって成立しています。軍用に端を発するクロノグラフですが、リーフ針や光沢処理が施されたアラビア全数字インデックスのトーンの変化も相まって、ドレッシーな雰囲気を持つ腕時計。 ムーブメントはカム式クロノグラフの名機ランデロンの中でも、比較的初期に製造されたキャリバー51を搭載。こちらはキャリバー48の後継モデルで、2時位置のプッシャーがスタート、4時位置がストップ/リセットとなる旧型ランデロンの最高位機種になります。ケース内部にメタルのインナーケースを備えた二重構造で、防塵性と耐久性がプラスされているのも嬉しい点。 着用するベルトは〈アノニム〉のブラウン。イタリア・トスカーナでタンナー〈ラ・ブリターニャ(LA BRETAGNA)〉社が手掛けるバケッタレザーを使用しています。シュリンク工程で生まれる自然なシボが格調高く、また重厚なエイジングが楽しめます。
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