1940年代のスミスの腕時計が入荷しています。 英国製腕時計の雄として名高いスミス。時計メーカーとしての歴史は古く、1851年にさかのぼります。長く自動車や軍需製品の製造を中心としていた時期を経て、戦後民生用の時計、それも純英国製のムーブメントを搭載した腕時計を発表したのが1947年になります。 ☞スミスの歴史についてはこちら こちらはいわゆる”1215(トゥエルブフィフティーン)”の英国製オリジナル・ムーブメントを搭載し、文字盤には独特の書体で社名の”SMITHS”のみが掲げられています。社名だけが記載されるモデルは1947年から1951年の間にだけ製造されており、1952年以降の1215ムーブを搭載したモデルは、同社の代表作にしてロングセラーモデル”DE LUXE”の名前が併記されるようになります。こちらはその限られた4年間に製造されたと思われる、大変希少な一機。 クリーム色の味わい深い文字盤に、この時期のスミスの腕時計に好んで用いられた影付きアラビア数字のインデックスが、他の腕時計とは異なる独特の雰囲気。ブルースチールに夜光が盛られたペンシルハンドやスモールセコンドといった、クラシックな文字盤デザインも魅力的です。 文字盤やムーブメントのみならず、ケースにも誇らしげに”MADE IN ENGLAND”と記載されるあたりにも、スミスのこだわりが見て取れるかと思います。クロームプレートケースは経年による独特のヤレ感があるものの、ヴィンテージらしい風合い。他のモデルに比べ、ややボリューム感があるのも王道感を際立たせています。