1940年代の《オメガ》の腕時計が入荷しています。 質実剛健さが前面に出た、オメガらしい一本。ケースに比してやや大振りなアラビア数字や、クラシックなペンシルハンド、レイルウェイ・インデックスといったミリタリーテイストを感じさせる文字盤デザインと、ソリッドなステンレススチールケースの風合いも見事。細かく書き込まれたスモールセコンドのデザインにも手抜かりがありません。 文字盤上に表れた日焼け跡は時分針の形で、おそらく長期間にディスプレイされていたためと思われるもの。長い年月を経てきたこの腕時計の個性であり、アンティークウォッチならではの味わいでもあります。 ケースはプッシュアウト式のいわゆる2ピース構造。ムーブメントが収められたインナーケースをリングキャップと風防で蓋をし、さらにベゼルで包み込むという構造です。リューズも防水式でジョイント巻真を採用。文字盤側からムーブメントにアクセスする仕組みで、一般的な裏蓋を伴う3ピース構造と比べ防水性・防塵性の高いのが特徴。 搭載するムーブメントは、オールド・オメガの名機R17.8(後にCAL.300と改称)。直線的なブリッジのデザインが特徴的で、穴石のルビーもやや大きめに採られています。さらにテンプには古い年代の高級機のみに採用された温度補正機構であるバイメタル切りテンプを採用。テンプをよく見ると材質の違う2つの金属の二重構造(バイメタル構造)になっており、さらに切り込みが入っている点が特徴です。 ☞その他の画像はこちら