1960年代の《ガラード》の腕時計をご紹介します。 オリジナルのボックスと当時の保証書が付属するほか、腕時計本体もほぼ未使用状態に近い極上のコンディションをキープした、貴重な一品です。 ☞ガラードの歴史についてはこちら そもそもガラードはイギリスの由緒ある宝飾品店で、ヴィクトリア女王より「クラウン・ジュエラー」の称号を得て王冠の製造を担った英国王室御用達の宝石商でもあります。自社名を冠した腕時計は、その正統性を象徴するかのようなオーソドックスなデザインが多く、同時に素朴で質実剛健な英国時計らしい佇まいを見ることが出来ます。 こちらはそのガラードの腕時計を代表する、金無垢ケースのスモールセコンドモデル。ソリッドなアラビア全数字とレイルウェイ・インデックスによる程よい重厚感、ホワイトダイヤルに浮かぶブルースチールの針が醸し出す上質感は、そのノーブルな表情を構成するのに十分な要素である一方、余計なものを含まない潔さもまた、その美しさを際立たせています。 優美なラウンドシェイプのケースは、英国高級腕時計に多く見られる9カラットの金無垢製。"A.L.D"のメーカーズマークが示す通り、デニソンケースで知られる英国の《デニソン》社によるものです。 ☞デニソン社についてはこちら ■純度: 9 / .375(9カラット金無垢) ■メーカーズマーク: A.L.D(Aalon Lafkin Dennison) ■アセイ・オフィス: 碇(バーミンガム) ■デイトレター: O(1963年) 搭載するムーブメントは、スイスの《ETA》社によるCAL.1120。ガラードはJ.W.ベンソンなどのジュエラーと同様、スイス製のムーブメントを仕入れて自社オリジナルの腕時計を製造おり、その供給を主に担っていたのがETAでした。汎用機のイメージがあるETAですが、高級ジュエラー向けにはこちらのように受け石にゴールドシャトンが装備されるなど、ハイグレードな仕様が見られます。 ☞その他の画像はこちら